54歳の誕生日に一念発起してランニングを始めました。医師になってからの30年間、忙しさにかまけて運動らしい運動を何もせず、徐々にメタボ体型に移行する自分の姿を見て、「このままじゃまずい」と焦ったからです。ランニングを選んだ理由は、すぐに始められる、一人でできる、いつでもできる、どこでもできる、大した用具が要らない、といった安直なものでした。もし三日坊主で終わったら別の運動を考えればいいやと気軽に始めたのですが、これが自分の体質と気質にぴったりはまったようで、以来11年間ずっと走り続けて今日に至っています。
2023年2月21日
カルシウムを摂って骨の貯金をしよう
骨は身体の中で多くの役割を担っています。身体を支える、運動の支点になる、内臓を守る、血液を作る、カルシウムを蓄える、などです。育ち盛りの子どもにおいては、背を伸ばす(骨の縦伸び)、骨格を丈夫にする(骨の横伸び)という大切な役割もあります。
人生で骨量が最も多くなる時期は男女ともに20歳前後です。一生分の骨量は10代で決まるといわれており、大人になってから増やそうとしても難しいです。成長期の骨づくり「骨貯金」が、将来の骨の健康を維持するカギになります。
2023年2月12日
新型コロナ感染症が2類相当から5類へ。マスクはどうなる?
新型コロナウイルス感染症の法律上の分類が2023年5月8日、2類相当からインフルエンザ並みの5類に引き下げられます。ウイルスが変異を繰り返して弱毒化したこと、ワクチンの普及に加えて自然感染により免疫を持つ人が増えたこと、治療法が開発されてきたことなどが分類変更の背景にあります。ゼロコロナからウィズコロナへの方針転換といえましょう。
2023年1月3日
過剰なブルーライトは睡眠を妨げる
夜眠れない、朝起きられない、学校に遅刻する(または行けない)などを訴えて来院する子どもたちが増えています。さまざまな理由が考えられますが、過剰なブルーライトへの曝露が原因の一つかもしれません。ブルーライトがもたらす睡眠への影響について解説いたします。
2023年1月1日
新型コロナウイルス感染症の最新動向(2023年1月)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生から約3年が経過しました。ウイルスの猛威が続く一方で、感染対策の緩和が徐々に進められています。2023年の動向を予想してみます。
厚生労働省は昨年12月21日、COVID-19の重症化率と致死率の最新データを公表しました。60〜70代の年齢層において、オミクロン株が流行した第7波(2022年7〜8月)の致死率は0.18%で、デルタ株が流行した第5波(2021年7〜10月)の1.34%、オミクロン株に置き換わった直後の第6波(2022年1〜2月)の0.70%に比べて大きく低下しました。インフルエンザの致死率0.19%とほぼ同等です。重症化リスクが最も高い80代以上の年齢層においても、COVID-19の致死率は1.69%に低下しました(第5波で7.92%、第6波で4.57%)。こちらもインフルエンザの致死率1.73%とほぼ同等です。ただし、COVID-19とインフルエンザのデータは異なる対象者を見ているため、単純に比較して「両者が同等」と結論づけることはできません。
2022年11月27日
抗原定性検査キットの適切な使用法
新型コロナウイルス感染症のセルフチェック用に、抗原定性検査キットが市販されています。医療機関に受診しなくても感染の有無が分かるため、利用される方は多くいらっしゃると思います。しかし、検査は万能ではありません。感染しているのに検査で陰性となる「偽陰性」、感染していないのに検査で陽性となる「偽陽性」があることに注意が必要です。特に日常診療の現場では、偽陰性に惑わされるケースをしばしば見かけます。自宅で検査したら陰性だったけど、医院で再検査したら陽性だった、という経験を持たれる方も多くいらっしゃると思います。
2022年9月19日
健康リテラシーを身につけよう
リテラシーという言葉があります。原義は「読み書きの能力」ですが、転じて現代では「知識や理解を有効に活用する能力」と訳されます。情報リテラシー、ITリテラシー、金融リテラシーなどさまざまな分野がありますが、今回のコラムでは健康リテラシーについて解説いたします。健康リテラシーとは、「健康や医療に関する正しい情報を入手し、適切に理解し活用する能力」です。健康リテラシーを高めることは、病気の予防や健康の保持につながります。