[1] 学校における新型コロナウイルス感染症
文部科学省は12月3日、学校における新型コロナウイルス感染症の調査結果を発表しました(https://www.mext.go.jp/content/20201203-mxt_kouhou01-000004520_01.pdf)。
学校活動が本格的に再開された6月1日から11月25日までの間に、小学校・中学校・特別支援学校における感染者数は2079人、うち有症状者数は894人(43%)、重症者数はゼロという数値でした。全年齢層に占める小中学生の割合は非常に低く重症者がおらず、小児は成人に比べて感染しにくく感染しても重症化しにくい可能性が裏付けられています。その機序として、気管支上皮細胞で新型コロナウイルスの受容体であるACE2の発現が小児で少ないこと、自然免疫応答による防御システムが小児でより効率的であること等が仮説としてあげられています。加えて、各学校における感染拡大防止のための日々の取り組みが功を奏していると思われます。