2016年10月26日

予防接種を上手に受けるコツ

 近年の小児医療は「治療から予防へ」と大きな転換期に入っています。予防接種の種類が増加したことに反比例して、重い感染症に罹患する子どもの数が大幅に減少しました。たとえばヒブ髄膜炎は、2011年にワクチンが定期接種化されて以来、ほぼゼロになりました(それ以前は毎年50人前後の子どもが亡くなっていました)。予防接種は今や、子どもの健やかな成長に欠かせない重要なアイテムです。しかし子どもにとっては、痛い注射の本数や回数が増えるのは大変なこと。特に1〜2歳を過ぎて物事がはっきり分かる年頃になると、注射を怖がったり嫌がったりして親御さんを困らせることもしばしばです。今回は、注射を上手に受けるコツを伝授しましょう。