先天性風疹症候群という病気があります。妊娠初期(20週頃まで)の女性が風疹ウイルスに感染すると胎児も感染して、難聴、先天性心疾患、白内障、緑内障、成長障害、精神遅滞などを発症します。障害の発生率は妊娠初期に感染するほど高くなります。妊娠1ヶ月で50%以上、2ヶ月で35%、3ヶ月で18%、4ヶ月で8%と報告されています。風疹には症状の現れない不顕性感染が15〜30%あるため、自分の知らないうちに妊婦にうつしていたり、妊婦は風疹にかかったことに気づかなかったりして、赤ちゃんが生まれた後に病気が判明するケースも少なからずあります。