2008年11月4日

溶連菌って何!?

 溶連菌感染症は、子どもの咽風邪(のどかぜ)の約15~20%を占める、“ありふれた” 病気の一つです。迅速検査法により約10分で診断でき、抗生物質により大多数は1日で解熱します。しかし、原因菌がよく判らず治療法が不十分であった前時代には、リウマチ熱や急性腎炎を続発する重い病気と考えられ、法定伝染病の指定にもとづき患者は隔離されていました。診断と治療が容易になり伝染病の扱いが格下げされた現在でも、保育園・幼稚園・学校などでは過剰に(異常に?)恐れられています。今回のコラムでは、溶連菌を正しく理解するための知識をお届けいたします。