2008年5月11日

子どもの睡眠を見直そう

 「寝る子は育つ」と昔から言われてきたとおり、子どもの健やかな成長と睡眠の間には密接な関連があります。しかし子どもを取り巻く生活環境は、過密なスケジュール、身体を使う外遊びの減少、メディアやゲーム機の普及、生活の夜型化など、睡眠時間の大幅な減少をもたらす状況ばかりです。日本の子どもの睡眠時間は減少の一途をたどり、今や先進国の中で最も短くなってしまいました。

2008年4月7日

離乳食の新指針

 昨年3月に厚生労働省から「授乳・離乳の支援ガイド」が発表されました。平成7年の「離乳の基本」から12年ぶりの改訂です。新しくなった指針をもとに、私見を交えながら、離乳食の基本の幾つかを解説いたします。

2008年1月20日

花粉症の対策

 今年も春季カタルが始まりました。今や国民の5~10人に1人が悩まされているスギ・ヒノキ花粉症。この厄介な病気にどのように向き合えばよいでしょうか。

<アレルギーとは? 花粉症とは?>
 アレルギーとは、ある特定の物質に対して過敏に反応する現象です。アレルギーを起こす物質をアレルゲンとよびます。花粉症におけるアレルゲンの代表はスギ花粉です。スギ花粉症は日本人に特有で、近年かかる人が急増しています。増加の原因として、スギの植林政策、大気汚染、食生活や住宅環境の変化が挙げられます。スギ以外にも40~50種類の植物による花粉症が知られています。ヒノキ、シラカバなどの樹木花粉、カモガヤ、ブタクサなどの雑草花粉が代表です。花粉症はアレルギー体質の人だけがかかるのではなく、元来健康な人でも毎年花粉を浴び続けているとかかることがあります。

2008年1月1日

かぜの撃退法

 インフルエンザや風邪が流行しています。目に見えないこれらの病原体は、どのようにして人から人にうつるのでしょうか。その仕組みを紹介することで、病原体からわが身やわが子を守り、病原体を他人にうつさない方法を、皆様に知っていただきたいと思います。

2007年9月3日

子どもの薬の話(再び)

 前々回のコラム「細菌の逆襲」で、抗生物質を必要としない(あるいは効かない)場面にまで薬が安易に使われている実情と、その結果として耐性菌が猛烈な勢いで増えている危機的状況をお伝えしました。わが国の小児医療の一部において、抗生物質のほかにも薬の使い過ぎがしばしば目につきます。いくつかの実例を紹介して問題点を探ってみましょう。


2007年6月4日

細菌の逆襲 ~抗生物質の適正使用を~

 AERA(アエラ)の最新号(6月4日)に「子どもに薬が効かない」と題する記事が載っています。「抗生物質の乱用が耐性菌を増やす。耐性菌に感染すると病気が治りにくく危険である」という内容です。抗生物質は本来、細菌から身を守ってくれる特効薬のはず。いったい何が起こっているのか、検証してみましょう。

2007年5月15日

ヒブワクチンのすすめ

 インフルエンザ菌b型は、細菌性髄膜炎を起こす力を持つ細菌です。冬季に流行するインフルエンザ・ウイルスとは全く別の病原体で、両者の混同を避けるためにHib(ヒブ)と略称されます。今回のコラムでは、Hibによる髄膜炎の実態とHibを防ぐためのワクチンについて解説いたします。