2006年7月3日

禁煙のすすめ

 狭い部屋でタバコを5本吸うと、周囲の人も1本吸わされる計算になります。この「受動喫煙」に関する医学的データが集まるにつれて、子どもへの健康被害が予想されていた以上に深刻なことが分かってきました。何も知らずに強制的にタバコを吸わされる子どもに代わり、子どもの健康を守るために声を上げるのが小児科医の役割です。喫煙者の方々にとっては耳の痛い話ですが、余計なお節介!と言わずに最後までご一読ください。

2006年6月1日

指しゃぶりはいつまで?

 昨年8月にホームページに掲載した「おしゃぶりは必要? 不要?」の補遺版として、指しゃぶりの必要性についてもまとめました。平成18年4月に日本小児科学会から発表された「指しゃぶりについての考え方」をもとに、筆者の考え方を一部書き加えて皆様にお伝えいたします。

 乳児期:生後12ヶ月頃までの指しゃぶりは、発達過程における生理的な行為です。指にかぎらず何でも口に入れて、形や味や性状を確かめようとします。これを無理にとめる必要は全くありません。赤ちゃんの好奇心を大切に育てたいですね。


2006年5月11日

成育外来の開設に向けて

 当クリニックは、2006年8月以来、毎週土曜午後に「乳幼児健診」「成育外来」を行っています。今回のコラムでは「成育外来」とは何か!? についてご説明いたします。

2006年5月1日

イオン飲料は身体によいか

 皆さんはイオン飲料にどのようなイメージをお持ちでしょうか。イオン飲料の宣伝文句には「血液と同じ成分」「身体にやさしく水分補給」などと書かれています。水を飲むよりもイオン飲料を飲む方が身体に良い、なんとなく健康的、と考える人も多いと思います。本当にその通りでしょうか!?

2006年4月1日

子どもの病気 ウソ?ホント?

 日ごろ保護者の方々から寄せられることの多いご質問に答える形で、子どもの病気の常識を考え直してみましょう。当たり前に思われている知識の中に、意外と多くの誤解が潜んでいる!?ことを感じます。

[1] ワクチンを接種しなくても、病気に自然にかかればいい → ×
定期接種のBCG・三種混合・ポリオ・麻疹・風疹などの意義は言うまでもありません。これらの病気は、かかると命取りになるか、社会に重大な迷惑を及ぼす可能性があるため、ワクチンによる予防は絶対に必要です。では、任意接種のおたふくかぜと水痘(みずぼうそう)はどうでしょうか。「おたふくかぜも水痘も重い病気ではないので、自然にかかるのを待てばいい」という考えもあります。しかし、これらにかかると約1週間の自宅安静と治療が必要です。子どもは幼稚園・学校に行けない、働いている母親は仕事を休まざるを得ないなど、不都合が多く生じます。さらに重要な点は合併症です。たとえば、おたふくかぜは髄膜炎を2~10%、難聴を0.03~0.3%の頻度で合併します。ワクチンを接種しておけば、たとえかかっても(接種してもかかる率は15~20%)、合併症を免れて軽症で済むことが期待できます。

2006年3月1日

食育のすすめ

 食べることは生きるための基本です。伸び盛りの子どもにとって、「食」は単なる栄養の補給にとどまらず、健康の増進と維持、家族の絆の強化、食文化の理解と継承など、多くのことを体験し学習する場でもあります。食にかかわる子どもの育成、すなわち食育は、知育・徳育・体育とならび、子どもの健全な成長に欠かせない大切なものです。

2006年2月27日

かぜと抗生物質

 急性上気道炎(いわゆる風邪)の多くは抗生物質を必要としません。今回のコラムでは「抗生物質の使いすぎは耐性菌を増加させる」「抗生物質はあらゆる風邪に効く万能薬ではない」「抗生物質の効く風邪をきちんと選別しなければならない」ことを解説します。