2019年6月24日

子どもの弱視 〜早期発見の重要性〜

 子どもの視力は生まれた時から大人並みということはありません。視覚刺激を繰り返し受けることで徐々に伸びていきます。生まれたばかりの赤ちゃんは、明るいか暗いかを区別するだけです。生後1ヶ月で物の形が、生後2ヶ月で色が何となく分かるようになります。1歳で0.2くらいの視力になり、3歳までに急速に伸びて、3歳で0.6〜0.9、5歳で1.0以上になります。この時期は視覚の発達期とよばれています。

2019年6月3日

イオン飲料の多飲によるビタミンB1欠乏症

 イオン飲料の多飲による「ビタミンB1欠乏症」に対する警告が、日本小児科学会から発表されました。その詳細をお伝えいたします。

2019年4月19日

子宮頸がん予防ワクチンの現在

 子宮頸がんは女性特有のがんとして乳がんに次いで多く、日本では毎年約1万人が発症し、約2900人が死亡しています。特に若い年代(20〜40歳)に起こりやすく、結婚や妊娠・出産を迎える年代にとって大きな脅威になっています。過去10年間の年齢調整死亡率は9.6%上昇しており、他の主要な五大がん(肝臓、胃、大腸、肺、乳がん)の死亡率が低下または横這いであるのに対し、子宮頸がんだけは今なお上昇を続けています。

2019年3月6日

発達障害の診療について考える

 発達障害とは、脳神経の一部の先天的な機能異常にもとづく疾患です。いくつかのタイプに分類されていて、(1) 学習障害、(2) 注意欠如・多動性障害、(3) 自閉症スペクトラム の三つが代表例です。自閉症スペクトラムとは聞き慣れない言葉ですが、自閉的な傾向の程度(薄い人から濃い人まで)と知的障害の程度(正常から重度まで)に大きな幅があることから、連続体(スペクトラム)の表現が用いられています。(1) (2) (3) の特徴・症状は重なり合い、一人で複数の疾患を合わせ持つこともあります。

2019年2月12日

小児医療における迷信 (2)

 前回のコラムの続きです。子どもの健康に関わる商品がいろいろ売られていますが、中には医学的におかしい!と思うものも少なくありません。今回はその代表例を二つあげましょう。

2019年1月20日

小児医療における迷信(1)

 当たり前のように言われていることが実は違うとか、何者かが意図的に作り出した情報が独り歩きしているとか、日常の小児医療において変だな!?と感じる事例が多々あります。今回と次回のコラムで、迷信や都市伝説の類をご紹介します。

2018年11月14日

漢方薬の使い道はいろいろ

 当院の診療スタイルは西洋医学を基本にしています。処方する薬の大半は西洋薬です。しかし西洋薬では十分な効果を得られない、または西洋薬に治療法がない病態も小児疾患の中に少なからず存在します。そんな時こそ漢方薬の出番です。日々の診療において、西洋薬で対応しきれず漢方薬を使用する場面は多々あります。漢方薬を導入して数年になりますが、今や漢方薬という便利なツールなしに治療のニーズに応えることは難しいとさえ考えるようになりました。