2017年1月11日

腸内細菌叢の乱れは病気を起こす

 われわれ人間の腸管内には、500種類、数百兆個、重さに換算して1〜2kgの腸内細菌が共生しています。多種多様な細菌が群生する様はお花畑(フローラ)にたとえられ、腸内細菌叢(腸内フローラ)とよばれます。

2017年1月1日

北オホーツク100kmマラソン 完走記

 新年おめでとうございます。本年も地域の子どもたちの健康増進に貢献してまいります。皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
 
 昨年7月31日、北オホーツク100kmマラソンに出場しました。42.195kmより長い距離を走るのは初めての経験でした。苦難に満ちた道中でしたが、大きな達成感を得ることもできました。年頭のコラムは、その時の心象風景を書き留めたものです。神奈川県医師会報の「平成29年 新春随想増刊号」に掲載された文章に一部、加筆しています。医学・診療とは関係のない駄文ですが、お時間が許せばご一読ください。

2016年12月12日

薬に関する疑問にお答えします

 日常の診療で、薬の飲み方などの質問を受ける機会が多々あります。今回のコラムは、薬に関する疑問へのお答えを掲載いたします。

2016年10月26日

予防接種を上手に受けるコツ

 近年の小児医療は「治療から予防へ」と大きな転換期に入っています。予防接種の種類が増加したことに反比例して、重い感染症に罹患する子どもの数が大幅に減少しました。たとえばヒブ髄膜炎は、2011年にワクチンが定期接種化されて以来、ほぼゼロになりました(それ以前は毎年50人前後の子どもが亡くなっていました)。予防接種は今や、子どもの健やかな成長に欠かせない重要なアイテムです。しかし子どもにとっては、痛い注射の本数や回数が増えるのは大変なこと。特に1〜2歳を過ぎて物事がはっきり分かる年頃になると、注射を怖がったり嫌がったりして親御さんを困らせることもしばしばです。今回は、注射を上手に受けるコツを伝授しましょう。

2016年8月30日

麻疹騒動に学ぶ、集団免疫の大切さ

 2016年の夏、二つの麻疹(はしか)騒動が持ち上がりました。一つは千葉県松戸市での小流行です。7月22日からの1ヶ月間で麻疹患者10名が報告されました。年齢は0歳3名、1歳2名、4歳1名、6歳1名、15歳1名、20代1名、30代1名です。10名中9名(1歳の1名以外)は、麻疹ワクチンを接種していませんでした。患者から検出されたウイルスは、海外由来の遺伝子型で一致しています。全員、海外渡航歴がないため、市内で感染したと考えられます。発端者は発見できませんでした。ここで問題視されるのは4歳以上の5名です。ワクチンを接種していれば自ら罹ることはなく、周囲の人に感染させることもなかったはずです。もう一つは、千葉市の幕張メッセで起こった麻疹の持ち込みです。同地で開催された大規模コンサートに、麻疹を発症している19歳男性が参加していました。この男性は関西在住で、8月9日に発熱、13日に発疹を生じ、後に麻疹と診断されました。8月初旬にバリ島を旅行しており、この時に感染したと推測されます。コンサートのみならず、その前後(13〜15日)に東京や鎌倉を訪れていました。この男性は6人家族で、誰一人として麻疹ワクチンを接種しておらず、家族3人も麻疹を発症しています。

2016年7月26日

結核は過去の病気ではありません

 2016年4月から大和市でBCGの個別接種が始まりました。BCGは結核を予防するためのワクチンです。1921年にフランスで開発され、1943年に日本でも使用が開始されました。BCGは結核の撲滅に向けて大きな役割を果たしています。今回はBCGと結核の話をしましょう。

2016年6月5日

子どもを受動喫煙から守ろう

 世界禁煙デーの5月31日、受動喫煙が原因で死亡する人が国内で年間1万5千人に上ることが厚生労働省から公表されました。1万5千人の内訳は、肺がん2484人、虚血性心疾患4459人、脳卒中8014人、乳幼児突然死症候群(SIDS)73人です。また、世界保健機関(WHO)の発表(2011年)によると、受動喫煙による死亡者数は全世界で年間60万人に達し、そのうちの16万5千人が5歳未満の子どもです。