2012年11月13日

同時接種のメリットは数多ある

 本年2月にヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの公費助成が始まり、さらに11月下旬にロタウイルスワクチンの発売が決まり、乳児期早期に接種すべきワクチンの種類と回数が大幅に増えました。病気にかかりやすい年齢(月齢)に達する前に免疫を獲得するために、複数ワクチンの同時接種は今や欠かすことのできない大事な方法です。


2012年11月11日

インフルエンザワクチンの必要性

 当院はインフルエンザワクチンの接種を積極的に行っています。ワクチンに関するご質問をしばしばお受けしますので、今回のコラムではワクチンの必要性についてお話しいたします。

2012年9月19日

かぜでお休みする期間(第三版)

 子どもたちの間で夏かぜが流行しています。かぜを起こす病原体の80~90%はウイルス、10~20%は細菌です。この目に見えない微生物は、咳やくしゃみの飛沫を介して体内に侵入すると、鼻やのどの中で急速に増殖します。病原体が最も活発に増殖する温度は、病原体の種類によって違いますが、おおむね33~34℃(一部は37℃)です。ヒトの身体は病原体の侵入を感知すると、設定体温を上げる(熱を出す)ことで病原体の増殖を抑えようとします。また、咳や鼻水を出すことで病原体を体外に追い出そうとします。かぜに伴うさまざまな症状は、身体を守るための防御反応という側面があります。さらに(これが最も大切ですが)、ヒトの身体は白血球を中心とした「免疫」を介して病原体を排除する仕組みを持っています。

2012年9月7日

熱が出る仕組み - 熱は大事な防御反応 -

 子どもは風邪をひくとしばしば高熱を出します。身体のだるさを訴えたり、食欲を失ったりもします。子どものつらそうな姿を見るとつい心配になりますが、実はこれらの症状は必ずしも害毒をもたらすばかりではなく、身体を守るための大事な生体反応でもあるのです。

2012年6月29日

B型肝炎ワクチンは肝癌を予防する(改訂版)

 癌(がん)の発症防止に役立つワクチンは、子宮頸癌予防ワクチン(サーバリックス、ガーダシル)だけではありません。B型肝炎ワクチン(ビームゲン、ヘプタバックス-II)も肝癌を予防する意味から、癌予防ワクチンの一つに位置づけられます。

2012年6月3日

おねしょを治すためのコツ

 朝起きてみたら、布団に大きな世界地図。しまった!またやっちゃった!と気付いた時にはもう遅い。子どもの頃にそんな体験をされた方は少なくないと思います。子どもにとっても親にとっても、深刻な悩みの一つである「おねしょ」について考えてみましょう。

2012年4月1日

ワクチンデビューは生後2ヶ月

 わが国で新しいワクチンが次々に導入されています。乳幼児の対象では、2008年12月にヒブワクチン、2010年3月に小児用肺炎球菌ワクチン、2011年11月にロタウイルスワクチンが新たに加わりました。さらに、古くからあるB型肝炎ウイルスワクチンの重要性があらためて注目され、今年度中に不活化ポリオワクチンが正式に認可される見通しです。また、女子中高生の対象では、2009年12月に子宮頸がん予防ワクチンが加わっています。これらのワクチンは、欧米先進国のみならず中進国や発展途上国でも “普通に” 接種されているものばかりです。効果や安全性(同時接種を含めて)は、すでに確証が得られています。ワクチン後進国だったわが国は、接種できるワクチンの種類については、ようやく他国に追い付きました。しかし、接種費用の負担についてはまだ不十分です。あらゆるワクチンが定期接種化(または公費助成)できるように、今後も国や地方自治体に働きかけていきます。