2015年1月15日
インフルエンザの疑問・誤解にお答えします
今季はインフルエンザの流行入りが例年よりも1ヶ月早く、年末年始ですでに流行のピークに達しようとしています。現在の主流はA香港型です。このあとB型が出てきて流行がだらだら続くのか、それともB型の流行がなく例年より早くインフルエンザが終息するのか、まだ予断を許さない状況にあります。今回はインフルエンザに関わる疑問・誤解の数々を解く話をしましょう。
2015年1月4日
2015年1月3日
母子感染の防止対策 (1) サイトメガロウイルス
妊婦から胎児に母子感染する病原体はいくつもあります。風疹ウイルスの怖さはよく知られていますね。では、サイトメガロウイルス、トキソプラズマは御存知でしょうか。本稿では、意外と知られていない、しかし胎児に重大な影響を及ぼしうる、これら二つの病原体について概説します。第一報はサイトメガロウイルスです。
2014年10月22日
かぜ診療は子育て支援 〜 かぜ診療を再考する 〜
暑い夏が去り、空気が冷たく乾燥してくると、“かぜ” の季節が始まります。かぜとは、鼻からのど(咽頭、喉頭)までの上気道に病原体が付着することで起こる急性炎症です。かぜを起こす病原体は200種類以上あり、その9割をウイルスが占めます。秋になるとライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、年が明けるとインフルエンザウイルス、メタニューモウイルス、春になると再びライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、夏にはアデノウイルス、エンテロウイルスなどがそれぞれ流行します。まるで季節の風物詩のように順繰りに必ずやって来ます。残りの1割は細菌(マイコプラズマ、クラミジア、溶連菌など)です。マイコプラズマは主に秋から冬にかけて流行します。溶連菌の流行は通年性ですが、夏は少なくなります。
2014年10月8日
スキンケアはアレルギー全般の予防に有効か !?
赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。皮膚が薄く、皮脂の分泌量が少なく、角質層を構成するセラミドが少ないため、皮膚のバリア機能が十分ではありません。汗、垢、食べこぼし、微生物などの外的な刺激を受けると損なわれやすく、乾燥肌や湿疹を容易に生じます。これらの皮膚病変によりバリア機能が低下すると、ダニや食物などのアレルゲンが皮膚を通過しやすくなり、アレルギー感作の危険性が増します。近年、食物アレルギーの成立過程は、食物を摂取して消化管を通る経路よりも、皮膚から直接侵入する経路(経皮感作)の方が重要と考えられています。加水分解小麦を含む「茶のしずく石鹸」が小麦アレルギーを誘発した事件(2011年)をご記憶の方もいらっしゃると思います。
2014年9月7日
喘息性気管支炎という厄介な病気
暑い夏が過ぎ去った途端、喘鳴(ゼーゼー)や激しい咳き込み(ゲホゲホ)を起こす乳幼児が増えてきました。喘息性気管支炎の流行期の到来です。今回のコラムでは、気管支喘息と紛らわしく混同されがちな喘息性気管支炎について解説いたします。
2014年8月7日
マラソン放浪記 第二編
2014年2月に憧れの東京マラソンを完走し、ランニングの熱中度がいっそう高まりました。その後も診療の合間をぬって、日本各地の大会を行脚しています。放浪記の第二編をお届けいたします。ランニングの楽しみを身近に感じていただけると幸いです。
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